Feb 192015
 
deckplan1tv

解体、製作中のウッドデッキの図面(Plan 1)がほぼ完成しました。当初は図面なしで改修できるかと考えていましたが、解体し始めると結局、全撤去して根太と束石だけ再利用しながら大きさと形状を変更して、一から組み立てることになり、図面が必須となりました。

施主様の希望を最優先するには必要となる資材の発注と製作開始前に図面を見てもらって、より具体的にイメージできるようにしなければなりません。本来はSketchUpなど、3DのCADを使って製図すれば、完成後のウッドデッキを立体的にイメージすることができますが、使い慣れたアプリケーションが手元にないので、作成した図面は平面図になりました。

図面の作成にはApple純正スプレッドシート、Numbersを使用しました。Numbersを使って本格的な図面を引くのは初めてでしたが、表計算では使い慣れているので、製図にもすぐに慣れました。物差しの単位がポイント、インチ、センチメートルからしか選べない(ミリメートルが選択できない)ことや、ミリ単位でオブジェクトの配置やグリッドへの吸着ができたりできなかったりする、あるいは物差しを自由に移動できないなど、CADとして使い辛い部分もありました。ミリ単位でのオブジェクトの配置に関しては、座標軸に数値を直接、打ち込む必要がありました。

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Numbersで製図する最大のメリットは、仕上がったファイルをiCloud Driveを介して共有できることです。家庭用プリンターでは印刷できない大きなファイル(縮小すれば数字が読めない)をOSプラットフォームに依存することなく、修正と改良を重ねた最新ファイルをブラウザーで閲覧することができます。施主様だけではなく、製作する人も現場で図面を見ながら作業ができます。iPhoneの小さな画面でも拡大すれば数字はくっきりと読み取れます。すべてのオブジェクトを一時的にロックしておけば、タップやピンチアウトの操作時にオブジェクトがずれることもありません。

ウッドデッキの製作工法に関しては、日本では束柱を二枚の根太で挟むサンドイッチ工法がより一般的に採用されるようです。モノマニアックな私としては、根太の枚数と束石と束柱の数が比例して、強度上、必要以上に束石が増えるサンドイッチ工法は避けたいと考えました。デッキ床面までの高さが低い(例えば、50〜60cmほど)場合は、屈まない限り、足元は良く見えないので、どんな外観でも強度面で問題がなく、製作が容易であればそれで良いということになりますが。

今回、改修するウッドデッキは母屋のログハウス土台の高さに合わせてあり、デッキ床面の高さが場所によっては1メートルを超える高床式になっています。足元が丸見えであり、必要以上に束柱と束石が多くなりがちなサンドイッチ工法を採用すると、資材に要する費用が増えるだけでなく、見栄えに関しても、たとえそれが裏庭に製作するデッキであったとしても、許容できないということになります。

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解体中のデッキは、必要最低限で一列に配した束石と束柱の上に4×8の長い大引きを載せ、その上に比較的短い間隔で配した2×6の根太を直角に固定する「大引き工法」が採用されています。この工法は見栄えは良いけれども、重くて大きな大引きを水平に束柱の上に載せるのが極めて困難であるという製作上の大きなデメリットを抱えています。慎重に製作しても束柱と大引きの間に隙間ができてしまうかもしれません。解体、撤去中のデッキも、大引きが浮いているところがあり、1×4材端材で束柱の高さを調整してありました。浮いていないところも見栄えを揃えるために(粗を隠すために)すべての束柱と大引きの間に端材が取り付けてありました。この部分がサンドイッチになっていて不恰好ではありますが、新たに製作するデッキにもこの案を参考にしようと考えています。

Part 10へと続く。
Part 8に戻る。

  10 Responses to “Rebuilding Backyard Deck — Part 9”

  1. 綺麗だ!とだけ書いたらerrorでToo shortと(笑)

    • 短すぎるとエラーになる件、これはスパムコメント防止策です。この後、プラン2の図面も作成しましたが、結局はデッキをやめて離れ部屋製作の依頼に変更になりそうです。

  2. 筆者 様

     kumaさんの言葉を借りるわけではありませんが、もう、これ完全なPro の請負業ですね(笑)。この様な風景を写真で拝見したり、図面で拝見すると、私の今までの人生の中で経験した来ました(と言うより、目にして来た)「建築」の情景を彷彿とさせます。祖父は、私の知る限り、私の生まれる前、生まれた後の2回、私が生まれ育った「実家」の新築と増築、そして、彦根に「料理割烹旅館」(総檜造り。今でも存在して居るようです)と、結構、新築増築を株で儲けたお金で愉しんでいた様です。父は、実家の手狭さと(多分、以前、品者様のBlog内で説明しました気がしますが)、旅館商売を止した事で、新たに、既存の更地に新屋を建築(是は、積水ハウスだったので、非常にシンプルかつ早い工法
    。延べ床、約128坪のはず)。実は、この工事だけは、私、一度も観ていません(海外に居たため)。

     ま、家一軒建てるのとは、違うと言いましても、土台基礎で家は決まりますし、筆者様の挑戦されて居る事は、所謂、家の土台作りとほぼ同等なので、工事進行具合、非常に興味がございます。皆様御怪我の無い様「御安全に!」

    Jim,

    • 腐朽した既存デッキの撤去+既存物置小屋の移設+新しいデッキの製作から離れ部屋建築に変更になりそうな件ですが、予算のこともあり、離れ部屋建築に関してはまだ「請け負った」わけではありません。キャップ(上限)が設定されていますから、その範囲内で果たして建築が可能なのかどうか、現在、試算中です。

      居住可能な離れ部屋となれば、構造材の他に壁、屋根材、金物、断熱材、防水シート、ドアや窓などの建具、通気口、電気配線などの工事も必要となり、製図するだけで数週間を要しそうです。そういうことを考慮すると、元のプランに戻りそうな気もします。

      • 筆者 様

         そう言われればそうですね。限りある予算の中で、やりくりする戦いがありましたね。誰でも考える事ですが、工事をPhaseに分け、1Phase ずつ完成させる計画も有りでしょうね。予算が確保出来たら取り掛かる方式ですね(笑)。Phase 1での反省が2に活かせるので、是も一つの方法だと思います。

        Jim,

      • 第1期工事、第2期工事と称して作業を進めておりますが、予算キャップの関係で、その順序が変更になりました。「やりくりする戦い」はまるでプロフェッショナルのようで、そこにもやり甲斐が見出せそうです。

  3. 物置を場所柄(温度湿度風雪)を考慮しつつ保管最低限の構造にして、既存の物置を離れに改造することは出来ないのでしょうか。コストセーブにはなると思うのですが。

    • ご提案いただきました物置小屋の改造案は、考えもしませんでした。施主様にも尋ねてみますが、物置小屋の大きさが奥行き2400 x 幅2700mmと小さく、居住空間としてはかなり狭くなります。この物置小屋は私のガレージと同じHandy Home製のキットハウスなので、奥行きを延長するキットやオプションの窓などが入手可能であれば、大きな節約になるかもしれません。

      • 90*180で計算すると4.3畳になりますね。少し小さな茶室ってとこです。離れとしては小粋なサイズかもしれませんよ。

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